親であれば子供を叱ったり注意したりすることって多々ありますよね。
子供がいけないことや危ないことをしていると叱ったり注意したり・・・。
でも何回も言っているのに中々言うことを聞いてくれない、イライラしてしまうってことありますよね。
でもこれ実はあなたの叱り方に原因があるかもしれません。
ダメを使っていませんか?
子供を注意する際に
「走っちゃダメ」
「なんでそんな所で立つの、ダメでしょ」
「ダメ、ダメ、ダメ」
などダメを多用していませんか?
上記の様に注意すると「走る」や「立つ」と言う言葉が印象に残ってしまいます。
また人間の脳は否定語を理解できないようになっています。
例えば・・・
「青色のキリンを想像しないでください」
どうです?
想像しないでくださいって言ったのに想像しちゃいましたよね?
想像しないでって言ったのに・・・。
これと同じでダメって否定されていても中々理解できないのです。
ましてや走る、立つという言葉の方が印象に残ってしまうのです。
ダメを使うと自己肯定感も下がる
自己肯定感とは
自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味します。
日本人はこの自己肯定感が非常に低い国と言われています。
ダメと言う言葉をたくさん使ってしまうと、子供の自己肯定感も下げてしまう可能性が非常に高いです。
やることなすことダメダメダメ・・・
私ってダメな子なの?と思ってしまいます。
否定語を多用したしつけは、子供の自信を無くし、自分を否定的に見てしまいます。
子供の自己肯定感を高めるためにも、否定語を多用することは控えることが重要になります。
ダメは応用がきかない子に育つ
「○○してはダメ」
「○○しなさい」
このように大人の言われた通りに行動している子供は、その場では言うことを聞いていても違うシチュエーションになると、応用がきかない子になります。
保育園の教室内では先生の言う通り静かにしているのに、幼稚園を1歩出てしまえば騒いでしまう。
似たような子身近にいたりしませんか?
これは大人の言われた通りにしか行動できない、ようは自分で考える力が育っていないと言うことです。
ダメではなくどうして欲しいかを伝える
ではどのように注意したらいいの?って思いますよね。
ここで重要なのはダメなどの否定語を使わないと言うことです。
「走っちゃダメ」⇨「ここでは歩こうね」
「今席をたったらダメ」⇨「今は座っていようね」
このように言い換えれば、子供はどうしなくてはいけないか理解することが出来ます。
また「歩く」や「座る」と言う言葉が強調され子供は聞き入れやすくなります。
何より否定語を使用していないので、子供の自己肯定感を下げることもありません。
子供に対して注意する際には、走るななどの行為を注意するのではなく、歩こうねなどどうして欲しいかを伝えると言うスタンスでいきましょう。
ダメ→ストップへ言い換える
上記の様にどうして欲しいかを伝える事が子供にとっては理解しやすいですが、どうしてもついついダメと言う言葉を発してしまう事があると思います。
そう言う時は、ダメではなくストップと言う言葉に言い換える様にしましょう。
ダメではなくストップと言う様に癖をつけていくのです。
ダメと言う言葉はどうしても強い口調で言いがちになり、顔も険しくなりがちになります。
また子供からしてもダメは非常に曖昧な言葉となります。
ダメって言われても何がダメなのかわかりませんよね。
それに比べてストップと言う言葉は、冷静で曖昧さもなくなり子供もわかりやすい言葉になります。
ストップと言うだけで行動を止めないといけないと言う事がわかりますから。
走ってはいけないところで子供が走ってしまった場合は、「ストップ」と言いその後に「ここでは歩こうね」と言う様に説明を加えましょう。
最後に
しつけの上で子供を叱ることは非常に重要なことです。
その叱り方次第で子供の自己肯定感も変わってきますし、子供が聞き入れてくれるかどうかも変わってきます。
何より、ダメを多用して叱っても中々言う事を聞いてくれないと、親の方もさらにイライラしてしまいますよね。
そして何で言われたことが聞けないの!ほんとダメな子ね!
なんて叱ってしまったりしてしまうものです。
こうなると親も子供も悪循環に陥ってしまいます。
そうならないためにも、否定語を使わない様に注意すれば、子供は聞き入れやすくなる可能性が高まります。
もし不意に走っちゃダメ!と言ってしまったとしても、後からでもここでは歩こうねと付け加えるうにしましょう。
そしてダメではなくストップと言える様にしていきましょう。
そうなると親のイライラも軽減されていくはずです。
ぜひ行為を叱るのではなく、どうして欲しいかを伝える、ストップと言える様にしましょう。