男性のみんなは育児休業制度って詳しく知ってるか?
子供が1歳になるまで取得できるってのは知ってるけど…
お金がいくらもらえるかは詳しくわからないなぁ…
では今回は
・育児休業の制度について
・育児休業給付金の額について
を詳しく説明していこうと思う。
ぜひこれを機に男性も育休取得について考えてもらいたい。
最近男性でも育児休業をとる人が日本でも増えてきていますよね。
私もその一人!
1年間の育児休業を取得しています。
でも日本ではやっぱり男性の育児休業って中々取りづらい風潮にありますよね。
でも取ってみると、同僚からは
「俺も取ればよかったな・・」
「お金って大丈夫なの?」
「いつまで休めるの?」
などと、制度について聞かれたりする事が結構ありました。
日本では男性の育児休業って取得率が約6%しかないので、制度自体を詳しく知らない人が多いんだなと実感しました。
日本の男性の育児休業制度はは世界1位
上でも日本人男性の育休取得率はたったの6%しかないと述べましたが、制度だけみると世界トップなんです。
ユニセフが発表したところによると、育休期間、支給金の額などの項目からランク付けすると、日本は先進41ヵ国中堂々の1位なんです!!!
日本の男性の育休のすごいところは、女性と同様な育休を取得できると言うことです。
海外では女性と男性で休業期間など分けられている事がほとんどですが、日本では男性も女性も原則1年間の育児休業の取得ができる様になっています。
制度だけ見ると男性の育児休業って取りやすいはずなんだけどね・・・
日本の男性育児休業制度
育児休業期間
・子が満1歳になるまで
・両親とも育児休業を取得した場合1歳2ヶ月まで(※パパママ育休プラス制度)
・保育所に入所できない場合1歳半まで延長可
給付金支給期間
・原則子が満1歳まで
・保育所に入所できない場合は1歳半まで延長可
給付額
・月収の67%(休業開始から180日まで)
・月収の50%(181日目〜)
・社会保険料免除
育児休業取得推進に対する国の施策
除外規定の禁止
2010年以前は配偶者が専業主婦(夫)や、育児休業取得中であった場合、労使協定により労働者本人からの申請を拒否できた。
この規定を2010年以降は男性も配偶者の就業状況如何に問わず育休を取得できる様になった。
要は、会社として労働者が育児休業の申請をしてきたら拒否はしない様にと言っている様なもの。
給付額の増額
以前までは育児休業期間ずべてにおいて月収の50%だったが、2014年の法改正により最初の6ヶ月間は67%に増額された。
これにより、育休期間のお金に関する悩みもある程度解消される?
パパママ育休プラス制度とは
原則子が満1歳までしか育児休業は取得できないが、夫婦の両方が期間をずらして育児休業を取得する事により、最大1歳2ヶ月になるまで育休が取得できる制度。
夫婦両方が育休を取得することにより、2ヶ月育休期間がプラスされるもの!
これにより国としては男性も育児休業を取得しやすい様にしている。
育児休業給付金の受給資格
・1歳未満の子供がいる
・雇用保険に加入している事
・育休前の2年間のうち、月に11日以上払いたい月が12ヶ月以上ある
・育休中に休業開始前の8割以上の賃金を支払われていないこと
・育休中月10日以上働いていないこと
基本的には上記の5つをクリアしていれば育児休業給付金を受給できる資格はあります。
正社員じゃなくパートでも上記の条件をクリアしていれば受給できます。
自営業の人は雇用保険ではないので給付の対象外になります。
給付金額の計算方法
大まかに言ってしまうと・・
・月収×67%(休業開始から180日まで)
・月収×50%(181日目から)
と言った計算方法になります。
もっと細かくいうと・・・
・育児休業開始時賃金日額×支給日数×67%(休業開始から180日まで)
・育児休業開始時賃金日額×支給日数×50%(181日目から)
育児休業開始時賃金日額というのは、育児休業開始前の6ヶ月の賃金を180で割った金額になります。
この金額と日数をかけた金額が上で大まかに言っている月収と言っています。
まぁこれも簡単にいうと育休開始前の6ヶ月間の平均の月収ということです。
【月収30万円の場合】
・30万×0.67(67%)=20万1000円(休業開始〜180日まで)
・30万×0.5(50%)=15万円(181日目〜)
育児休業給付金はいつからもらえる
給付金の支給ですが、パパとママでは支給開始の時期が変わってきます。
【パパの場合】
パパの場合は妻が出産した当日から育児休業に入れるため、2ヶ月後から給付金の支給が開始します。
【ママの場合】
ママの場合は出産後8週間は産休となりますので。
産休が終了してから育児休業という形になるので、最短でも4ヶ月後からの支給になります。
そして覚えておいて欲しいのが、2ヶ月単位で支給されるということです
なので初めて給付金を支給され、翌月にあれ?と思わないように気をつけましょう。
支給期間は子供が満1歳の誕生日を迎える前日までとなっています。
育児休業給付金申請の流れ
育児休業給付金の申請は雇用主(会社)と個人どちらでも申請できますが、基本的には雇用主が申請をしてくれます。
以下に申請までの流れを記載しておきます。
①:会社に育休を取得する旨を伝える
②:申請書(育児休業給付受給資格確認通知書、育児休業給付金支給申請書)に必要事項を記入し、会社に提出する(1ヶ月前まで)
会社側で申請する場合は基本的にこの2点さえ行えば問題ありません。
ただ②の申請書の提出は確実に1ヶ月前までに提出する必要があります。1ヶ月前に申請をし忘れると自分で申請しないと行けなくなります。
【申請は2ヶ月ごとに】
2ヶ月以降も継続して給付金を受け取る場合は2ヶ月ごとに申請が必要になります。申請には以下の書類が必要になります。
・育児休業給付支給申請書
・賃金台帳や出勤簿など申請書にの記載内容を証明できるもの
初回の給付金の申請を終えると、会社から支給決定通知書と次回申請書が届くはずです。これを期日までに会社に提出しないといけません。
もし1日でも遅れるとお金がもらえない可能性がありますので、忘れないようにしましょう。
色々な控除が受けられる!
育休中は色々な控除が受けられるって知っているか?
実際この控除により給付金の額と毎月の手取りが事実上大して変わらなくなるんだ。
お金の心配をしている人はぜひこの項も頭に入れてもらいたい!
・社会保険料の控除
産休・育休期間は社会保険(健康保険と厚生年金)が免除されます。
産休・育休ともに休業の「開始月」から「終了前月」までが社会保険料免除の対象となります。
保険料免除期間も被保険者としての資格は継続されるため、年金に関しては保険料を納めている扱いになるため、年金が減額されることはありません。
ただし育児休業の対象となる子が3歳に達する日以降の休業に関しては適用されませんので注意しましょう。
・配偶者控除
共働き家庭だとあまり気にした事が少ないと思いますが、育児休業期間は収入がありません。
出産育児一時金や育児休業給付金などは収入には入らなのです!!!
なので夫の合計所得が1000万円以下(給与所得の場合1220万円以下)で妻の年収が150万円以下であれば配偶者控除が、150万〜201万であれば配偶者特別控除が受けられます。
会社員であれば年末調整の際に「扶養控除申告書」と「配偶者控除等申告書」を記入して提出すればOKなので、忘れずに申請するようにしましょう。
また申請し忘れていたと言う場合は、過去5年まで遡って還付申告が出来ますので、忘れていたという方はぜひ申請しましょう。
実際に育児休業を取って見て
では私が実際に育児休業を1年取得してみて思ったことをご紹介していきます。
職場で初の男性育児休業取得者となった私
上司に育児休業の取得の話をすると・・・
「忙しいのに・・・」
「365連休とかいな」
などと言われました。
やっぱり年配の方や、日本ながらの考えを持っている人たちには男性は働くものって思っている人が多いと言うことを痛感しました。
でもいざ職場の同僚などにも発表すると、中には俺も取ればよかった、取りたかったなと言う同僚も結構いたことにびっくりしました。
やっぱり育児に参加したい男性って結構多いんだと思いました。
また私が取得した後に、同僚の1人が1ヶ月ではありますが、育休を取得しました!
育休を取得して育児・家事をやってみて
男性の方の中には、育児は仕事より楽だと思っている人未だにいるよね?
でもワンオペ育児やってみ!
一人で育児に家事・・・
私は上場一部の企業に勤めているけど、正直仕事のが楽だしストレスも少ないと思う。
育児は基本的に自分のペースでは何も出来ない。子供に合わせて日常を過ごさないといけない。
これって結構ストレスなんですよ。やっていることを途中で中断するって結構ストレスがかかることなんです。
この辺を男性の方って理解できていない!
仕事中に先にこれやってとか、急いでいるのに急に呼び止められて話されたりしたらイライラしますよね?
育児ではそんなことが毎日何回も起こるんですよ!
でも、育休をとって育児をして思ったのは、子供の初めてに立ち会える幸せはすごいということ。
・初めて寝返りした
・初めてハイハイした
・初めて喋った
・初めてつかまり立ちした
・初めて歩いた
こんな初めてに立ち会えるなんて仕事をしてたら中々経験できないことです。
ぜひこの驚きと感動をみんなにも味わってもらいたいと思っています。
まとめ
最後に覚えておかないといけないポイントだけまとめておこうと思います。
・パートやアルバイトでも受給条件に当てはまれば給付金が受給できる
・育児休業給付金の額:月収×67%(休業開始から180日まで)、月収×50%(181日目から)
・パパの場合妻の出産日から最短で約2ヶ月後に支給開始
・ママの場合は出産日から最短で約4ヶ月後から支給開始
・2ヶ月単位で支給される
・申請が1日でも遅れるとお金がもらえない可能性が高い
・社会保険料が控除される
・配偶者控除が受けられる可能性がある
以上の点を押さえておけばいいかなと思います。
最後に
日本では育児休業の制度の中身自体を詳しく知らない男性が多くいる事がまずは問題!
もっと制度を理解して、給付金も結構もらえる、社会保険も免除されると言う事を理解しておけば、お金に関してはそこまで心配することはないのかなと思っています。
また除外規定の禁止により、会社としても配偶者が専業主婦であろうと、育休取得中であろうと男性も育休を取れるということを理解しておくことも重要になります。
また夫婦期間をずらして育休を取得することにより、育休期間が2ヶ月延長になりますので、ぜひ賛成も積極的に育児休業を取得していきましょう。
育児は夫婦で行うものです!
子供の成長を間近で見るのも悪くないものですよ!