2021年に入り、ビットコインが一時700万円近くまで上昇し仮想通貨バブルが起きていますよね。
最近ではイーサリアムが30万円突破、バイナンスコインが7万円突破と数百万、数千万円稼いだ人もいるのではないでしょうか。
またこの仮想通貨バブルに乗じて、仮想通貨を始めようという人もいるのではないでしょうか。
今回はそんな人のために、仮想通貨の税金の特徴やいつ税金が発生するのかを解説していこうと思います。
くれぐれも脱税にならないように、気をつけましょう。
仮想通貨の税金の特徴
ではまず仮想通貨の税金の特徴について解説します。
累進課税
累進課税とは収入が増えるほど課される税率が高くなります。
税率及び控除される金額は下表になります。
所得金額 | 税率 | 控除される金額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円超〜330万円以下 | 10% | 9万7500円 |
330万円超〜695万円以下 | 20% | 42万7500円 |
695万円超〜900万円以下 | 23% | 63万6000円 |
900万円超〜1800万以下 | 33% | 153万6000円 |
1800万円超〜4000万円以下 | 40% | 279万6000円 |
4000万円超 | 45% | 479万6000円 |
総合課税
総合課税とは、対象となる所得全てを合算した金額に課税されます。
総合課税の対象となる所得の一部を紹介すると・・・
・給与所得
・事業所得
・配当所得
・不動産所得
・雑所得(仮想通貨はここに該当)
が総合課税に該当します。
例にあげると、
・サラリーマンの方で年収400万円
・仮想通貨で400万円利益が出た
・合算し800万円の収入
計算すると
・税率23%
・控除額63万6000円
『800万円×0.23-63万6000円=120万4000円』
という事で120万4000円が税金として引かれることになります。
損益通算禁止
損益通算禁止とは、仮想通貨で損失が出たとしても、給与所得などからその損失を引けないということです。
給与所得で400万、仮想通貨で100万円の損失が出たとしても、所得400万円として税金計算されてしまうということです。
ただしこれは他の所得との損益通算ができないものの、雑所得内での損益通算はできます。
例えば、
・ビットコインで400万円の利益
・イーサーリアムで200万円の損失
という場合は400万円ー200万円=200万円の利益となります。
他に雑所得がない場合は、雑所得で200万円の利益となります。
損失の繰越ができない
不動産所得や事業所得では損失が出たとしても、その赤字分を翌年以降3年間繰り越すことができるようになっています。
なので事業所得などでは、赤字が出ても翌年以降に黒字に転じれば、その黒字と前年の赤字を相殺して所得を圧縮できるのです。
しかし仮想通貨で損失を出したとしても、その赤字を翌年以降に繰り越すことはできません。
仮想通貨はどのタイミングで税金が発生するのか?
では仮想通貨はどのタイミングで税金が発生するのでしょうか?
税金が発生るタイミングは下記になります
・仮想通貨から円やドルなど貨幣に変えた時
・仮想通貨から別の仮想通貨に変えた時
・仮想通貨で買い物をした時
簡単にいうと、今持っている仮想通貨を手放した時、別の物と交換した時に税金が発生すると覚えておくといいでしょう。
また仮想通貨から別の仮想通貨に交換しても税金が発生するということは覚えておきましょう!!
20万円以下なら確定申告しなくていい?
利益が20万円以下なら納税しなくていい!
みたいな話をよく聞くと思いますが、これには注意点が必要です。
まずこれは、源泉徴収されいる勤め人の場合は、雑所得20万円以下なら納税しなくていいということです。
しかしながら源泉徴収されてている勤め人の場合でも
・その年に住宅ローンを組んだ人
・年間医療費が10万円以上払った人
・ふるさと納税をしている人
・給与所得が2000万円以上の人
などの場合は確定申告が必要にになる可能性があります。
なので利益が20万円以下だからと言って安心してはいけません。
利益が出た際は税理士さんと相談した方が無難かと思います。
最後に
今回は仮想通貨の税金に対して解説してきました参考になったでしょうか?
今年の仮想通貨バブルで多くの利益が出た人も多いのではないでしょうか。
仮想通貨の税金について簡単にまとめると
・累進課税
・総合課税
・損益通算禁止
・損失の繰越禁止
・今持っている仮想通貨を手放した時、別のものと交換した時に税金が発生
・利益が20万円以下でも確定申告が必要な可能性がある
これを覚えておけばいいでしょう。
しかしながら一般人には税金は難しくわかりにくいと思いますので、確定申告が近くなったら一度お近くの税理士さんに相談してみるのが一番いいと思います。
くれぐれも脱税なんてことになって、追加で税金を払わないようにしましょう。
そしてあくまで投資は余剰資金で!!!!