日本の風習、風潮として男性は外でバリバリ働いて稼ぐ、女性は家庭で育児に専念するというのが昔ながらの日本の考えという感じですよね。
では実際には日本の男性の育児休業の取得率ってどのぐらいか知っていますか?
というとこで今回は日本の男性の育児休業の取得率は最低水準ってわかっているものの、何パーセントなのかを調べてみることに。
日本の男性の育休取得率は?
では日本人男性の育児休暇の取得率ですが、29年度の雇用均等基本調査結果によるとたったの5.14%しかないようです!!
でも28年度の調査結果では3.16%なので2ポイント上昇しているようです。これは国の働き方改革の成果なのかな?
実際はこれ以上に男性で育児休業を取得したいという人は多くいると思います。
私が会社で1年間の育児休業を取らせていただきますと、上司に言った時は
『いいな〜、俺の時はそんな風潮じゃなかったからなぁ〜』
とか、会社の先輩には
『やっぱ俺も取ればよかったな〜』
なんていう先輩もいたほどですからね。
取得したいという人は結構いるものの、取れないというのが実情のようですね。
世界の男性の育児休業取得率
では世界の男性の育児休業の取得率はどの程度なのでしょうか。
やっぱり北欧が圧倒的な取得率となっており、特にスウェーデンやノルウェーの男性の育児休暇の取得率は80〜90%と言われています。
そして今すごい勢いで、男性の育児休業の取得率が上がっている国があります。
それはドイツです。
ドイツも2006年の時の男性の育児休業の取得率は3.3%でした。今の日本と対して変わらない取得率すよね。
それが2016年には34.2%まで上昇しています。
10年で10倍も取得率が上がっているんです!
育児休業取得率の高い国の共通点とは
ではなぜ世界ではこれだけ男性の育児休業の取得率に差があるのでしょうか。取得率が高い国には何か共通点として第一にあげられるのが育児休業制度の充実、福祉体制の充実、男女平等の思想です。
スウェーデンの場合
育児休業制度は母親と父親で50%ずつ割り当てられ、父親は最低でも2カ月の育児休暇をとらなければ、休暇手当がもらえないという仕組みになっています。
また医療費も18歳以下は無料、学費は教材を含め高校まで無料となっています。
男女平等の国とも知られており、女性議員の割合が47.3%となっており、日本の13.8%とは雲泥の差があります。
ノルウェーの場合
1993年にクオータ制とう制度が制定され、 父母合わせて最大54週の育児休暇のうち、10週間は父親が取らなくてはならないという決まりになっています。
お金の面でも手厚い保証があり、出産前3週間も含め育休期間49週を選ぶと期間中は給与の100%が支給され、59週を選択すると80%が支給されます。
待機児童という問題もノルウェーには存在しません。自治体は親が保育園への入園を希望した場合、必ず用意しなくてはならないと規定されているのです。
学費は小学校から大学まで全て無料となっています。
ドイツの場合
ドイツでは両親手当というものがあり、片方の親だけが受給する場合は最大12カ月間、もう一方の親も受給する場合はさらに2カ月延長され、最大14カ月間支給されるというもの。
私が育児休業を取得した際の経験談
では最後にショーンが育児休業を会社に申請した際の体験談を少し語ろうと思います。
私の場合は上司に育休に入る4ヶ月前ぐらいに育児休業を1年取得したいと相談しました。そして職場の人たちには2ヶ月前に発表しました。
職場に1年間育児休業を取得すると言ってからは、上司や先輩などから
『いなくなったら仕事が大変になるな〜』
『本当に1年間も休むのか?』
『早く復帰してもいいんだからな』
などなどしょっちゅう言われていました。
『育児頑張れよ』とか『お〜〜いいね〜、取れ取れ』と言ってくれたのは一握りだけでした。
実際日本ではやっぱり男性はバリバリ働く、女性が家庭に入るという刷り込みが強いせいだと思いますし、私の会社でも男性が育児休業を取得した前例が無いので仕方の無いことだとは思います。
やっぱりもっと国も会社も男性の育児休業についてPRしたり、もっと男性が取りやすい環境を整えていくのが大事だと思います。
もしパパの方々で育児休業を取りたいと思うのであれば、どんどん取得するべきだと思います。
多くの方々が取得することにより、どんどん取りやすい環境ができると思います。
一番最初に行動を起こすのは勇気がいります。でも誰かが行動をすれば、次からの人は育休を取得しやすくなります。
ぜひ育休取得を考えて見ては?